「カチョ・エ・ペペ」のレシピをめぐり、イギリス大使館へ抗議
日本人の奥様を持つイタリア人のA氏。ご家族で日本を旅行した際、某有名イタリアンチェーンの明るい店内や行き届いたサービス、そして何よりその安さに驚いたと話してくれました。
「ミラノ風ドリア」という、本国には存在しないメニューのことも実に楽しそうに語ってくれたのが印象的です。イタリアに「ミラノ風カツレツ」や「ミラノ風リゾット」はあっても「ドリア」はありません。それでも彼は決して咎めることなく、異国の地でのアレンジを面白がっていました。
この話を聞いてふと思い出したのが、ローマの飲食店協会が在イタリア・イギリス大使館へ抗議文を送ったというニュースです。
事の発端は、英BBCがローマの伝統パスタ「カチョ・エ・ペペ」のレシピを紹介したことでした。その内容が、本場のオリジナルには絶対に入らないはずの「パルミジャーノ」や「バター」を使うものだったのです。
シェフが個人でアレンジを楽しむならまだしも、影響力のある大手メディアが堂々と邪道なレシピを広めることだけは、どうしても許せなかったのでしょう。
BBCが抗議された一方で、日本のミラノ風ドリアは1983年の登場から40年以上も愛され続けているロングセラーです。
ここまで長く日本に根付いていると、たとえ在日イタリア大使館の耳に入ったとしても、「もはや日伊折衷の立派な伝統料理だ」と認めざるを得ず、うっかり抗議もできないのかもしれません。
BUONA GIORNATA!
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