輸入裏話②保管と梱包のコスト 中小規模輸入者の場合

物流倉庫

 

前回はどのようにして中小規模輸入者がイタリア生産者と商談をするのか、実はイタリア側にも商談をサポートする輸出エージェントが見えないところで活躍しているのです、という話をしました。

さて、輸入通関が終わった商品はいよいよ販売に向けて成田空港や東京港から商品が移動します。

行き先の候補は2か所!
輸入者の自社倉庫、または倉庫業務を委託している物流会社の委託先倉庫になります。倉庫に到着すると、商品の量にもよりますが基本は商品ごとに梱包されている段ボールごとに指定ラック(棚)に保管されます。

今回お話ししているケースは商品を輸入した会社がそのまま国内販売を行う事業者というパターンですので、この保管された商品は通販用の在庫となり、自社サイトであったりAmazonや楽天などの出店先でみなさん消費者からの購入を待っている状態です。

よく見落とされがちなのですが、この在庫状態も実はコストが発生しているのです。
わかりやすくいうとそれは家賃。

自社倉庫であれ委託先倉庫であれ、倉庫スペースには家賃が発生しています。極端な話、商品を満杯に保管していても、空の状態であってもこの家賃は毎月一定額支払う必要があります。
つまりこの家賃も実は細分化された上で各商品に上乗せされる見えないコストです。倉庫に入庫後すぐに売れない商品はスペースを占有しつづけるだけ。いい方は悪いですが、健全で働ける状態の人が働きもせずにずっと家にいて生活費だけがかかっている、そんな状況と同じです。
となると、家賃を効率よく支払うためには、すぐに売れる商品が好まれ、倉庫内での循環が重要になってくるのです。
そうすると、月に10人しか購入しないようなニッチな商品というのは、長々と倉庫に居座ることになり、収入をもってこない商品として仕入れを敬遠されがちになってしまうのです。
これが日本で流通しているイタリア食品が大体似通ってしまう、良いものを取り扱っていても値段が極端に高い、そういった構図にとなる要因です。

さらに発生するコストがあります。晴れて引き取り手の見つかった販売された商品は、倉庫作業員の手によって他商品と合わせてラックから回収、箱詰め梱包がされます。またまた人の手がかかり、新たに梱包資材を使って梱包をするという作業が発生するのです。
自社倉庫であれば自社社員によって固定給の中から対応できるという利点がありますが、これが外部の物流会社に委託している場合であれば、委託先倉庫作業員のコスト+物流会社の利益が上乗せされた金額を支払う必要があるのです。
1オーダーあたりの梱包資材費なども考慮すると、1オーダーにかかる費用は300円~といわれています。

そうしてようやく発送準備された荷物が、倉庫から配送業者(クロネコヤマトや佐川急便、日本郵便)へ引き渡されてみなさん消費者のもとへと届くことになるのです。

つづく

(Fresh Italy Deliスタッフ)

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