B2BとB2Cって何?~B2Bで輸入通関にかかるコスト~

輸入 厚生労働省

B2B とかB2C といいますと、「どういう意味?」と思うかたも少なくないかもしれませんが、小売業界や通販市場などでよく耳にすることばです。

私たちは、イタリアから日本向け事業として、「越境Eコマース」を行なっています。これは、国際物流・国際商流の世界で、どういう特色を持つか。そのことについてお話しします。

それには、まず「越境Eコマース」を、B2B (あるいはB to B) やB2C (あるいはB to C) との違いで説明しますと、理解していただけると思います。


B2B
B2BはBusiness to Businessの略称です。日本側にインポーター(輸入商社)が間に入ることで、海外からの商品をいったん日本国内の倉庫に保管する。そこから日本国内通販として個別に出荷する、またはスーパーマーケットなどの小売店へ卸す。こうして、最終的に消費者の手に届くビジネスモデルです。

B2C
B2CはBusiness to Customer の略称です。消費者が海外から直接商品を購入する方式で、いわば産地直送のお取り寄せモデルです。


B2Bモデルによって日本国内で流通している商品の価格は、イタリア現地価格の数倍にものぼる、と前の記事で説明しました。これは、単に中間業者が利益搾取をしているからという意味ではなく(もちろん彼らの利益がそれなりに含まれているのは当然ですが)、このモデルでは商品が消費者の手に届くまでに、手続きや実作業に手間がかかっているからです。

例をあげますと、日本に到着した商品は、まず税関で「輸入通関」と呼ばれる手続きがなされます。このように、関所・関門を通過する必要があります。その通過の際に、食品でいいますと、まず輸入商品の成分表やら製造工程表と呼ばれる書類を商品ごとに厚生労働省が指定するフォーマットに英語で用意をする必要があります(イタリア語で書いてあってもすぐには読めるわけもなく…そりゃそうですよね)。これを用意するのは現地イタリア側の生産者です。ですから、イタリア側の輸出業者はこの書類発行のために外部の分析機関に依頼をする必要などなどが生じ、そのコストが発生します。1アイテムにつき現地で約1万円以上お金がかかりますから、少量の商品にいちいちこの書類を発行するのでは、とても割に合いません。

この状況では、一度に100㎏の商品を輸入する場合を例に、どういうことが起こるかは、ご想像がつくと思います。1アイテムで合計100㎏の商品を輸入するか、100アイテムで合計100㎏の商品を輸入するか。コストを抑えるという観点から、アイテム数を少なくして一度に多くの量を輸入するのが原則となるのは当然です。そこで、インポーター、輸入商社の商品選択基準は、10人が好む商品よりも、100人が確実に買ってくれる商品を選ぶということになります。どこの輸入業者の対応も同様でしょうから、日本国内で流通する商品はどれも似てきてしまいます。

また、一度に多くの量の商品(食品)を輸入する方がいいということは、輸入業者がイタリアの生産者に求める条件として「量の安定供給」があげられます。これにこたえるためには会社規模がある程度大きくないと製造力・資金力の観点から難しいという状況もあります。

実際にイタリア旅行をして、いろいろな地方でその地域ならではという美味しいものを味わった経験をお持ちのかたは少なくないでしょう。コロナ禍以前にイタリア旅行ができた際、いろいろな場所に行き、食べて美味しかったなーと思い出す料理は、こういう中小生産者が作っている食材を使っているものだったりするのです。
つまり、そういう食材は、多くの場合、地産地消で、地元の中小生産者の生産しているものなのです。では、この生産者が「量の安定供給」などの基準にこたえられるかといいますと、そういう生産者は多くありません。ですから、まだまだ日本で知られていない、日本に未入荷の美味しい食品はたくさんあるということになるわけです。

つづく

(Fresh Italy Deliスタッフ)

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